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カラフルな世界を目指して

この記事は2021年CAMPFIRE Advent Calendarの記事です。初日!昨年はこんな記事を書きました。

改めまして、こんにちは。CAMPFIREで代表をしている家入(@hbkr)です。カニエ・ウェストが ye に改名したので僕も ie にしようと思っています。やばい、後少しで今日が終わる。何を書こう…そうだ。


交換とはなにか

突然ですが、実話かどうかは不明ですが僕の好きな話があります。大阪のある町で、50円玉を50円で売っている、路上生活をされてる方のお話。「50円玉を50円で売る?それって何の意味があるの?」と思われる方も多いのではないでしょうか。

実は意味があるんですね。それは、その50円玉を購入する時に、会話やコミュニケーションが発生しているのです。それはきっと「え、なんでこんなことしてるの?」だったり「ウケる!」だったり、些細なものかもしれません。でもしっかり、そこにはコミュニケーションが生まれている。50円玉を50円で買っただけなのに。魔法にかけられたような気がするのは、僕だけでしょうか。

また違う例えをしてみます。日本にはビールをお互いに注ぎ合うといった文化がありますね。最近では無駄な儀礼だと省略されることも多いですし、僕自身も手酌が好きなので断るケースの方がほとんどですが、見返りを求める訳でも無く、同じビールをお互いに注ぎ合うだけといった一見無駄な行為にも、「ま、ひとつ」「あ、これはどうも」と言ったコミュニケーションが発生しています。

どちらのケースも文化人類学では「交換」というテーマで研究されている領域ですが、いわゆる「相手に何かを与えることで、自分の欲しいものを得る」という意味での交換ではなく、コミュニケーションを通じて他者との関係をつくる・関係を維持するための交換、というものがある、という話です。

クラウドファンディングの本質

これって、私たちCAMPFIREが提供しているクラウドファンディングとよく似ているなあ、と思うのです。CAMPFIREには様々なプロジェクトがあります。「新商品を開発したい」「お店の改装費用を集めたい」「映画を撮りたい」「アルバムを制作したい」「伝統文化を残したい」etc…。昨今のコロナ禍で大変な状況にある日本中の飲食店さんや宿泊施設さん、生産者さんにもたくさんご利用いただきました。

厳密にいうと購入型のクラウドファンディングとは、プレミアムなモノや体験、サービスを「購入」する形で支援する、つまり「売買」の形態をしています。言い換えると、先払いで費用をいただく受注生産のモデルにも似ています。

ですが、私たちCAMPFIREはクラウドファンディングを単なる「売買」とはとらえていません。私たちが提供しているのは、「支援や応援を通じた、挑戦者と支援者のコミュニケーション、関係づくり」であると、考えています。この想いは、10年前のCAMPFIRE設立当初から一切変わっていません。

あらゆることを民主化するインターネット

これも僕がよくする話ですが、インターネットという破壊的なテクノロジーはあらゆる事を民主化しました。例えば、インターネット以前は不特定多数の方に向けて配信するなんてテレビの向こう側の人たちの特権だった。それが今やスマホ一台で、誰でもどこでも配信できてしまう。出版や音楽も、noteやspotifyを使えば誰でも配信できる。これは配信の民主化であると思うのです。BASEやメルカリを使えば誰でも販売ができてしまう。これも経済活動の民主化、CAMPFIREは資金調達の民主化。あらゆる権威や特権が、インターネットで解体され、民主化される。

そしてさらに、これを加速したのがスマホの普及です。日本中、世界中の方々の手のひらがインターネットに繋がった。言わば「手のひらの宇宙」です。ロマンチックに言い過ぎか笑。

お金を通じたカラフルな世界

スマホの浸透による、決済や送金の電子化。ブロックチェーンや暗号通貨などのテクノロジーの進化。お金は物質としての実態を失っていき、決済や送金のコストは極限までゼロに近づいていく。そんな近い未来、お金はコミュニケーションのツールとなっていくのではないでしょうか。

「お金には色がない」と言われます。お金に綺麗も汚いもないという意味ですが、私たちはむしろ、もっとお金に色をつけ、カラフルな世界にしていきたいと考えています。

例えば、鳥取の学生にプログラミングの書籍代を300円送る。例えば、古民家を改装してカフェをやろうとする若者に500円を支援する。例えば、好きなミュージシャンのレコーディング費用を3,000円送る。例えば、ある作家のオンラインコミュニティに3,000円で参加する。例えば、カンボジアの農家に農機具代を少額で融資する。

そうやってコミュニケーションと共にお金が流れる世界は、きっとカラフルなはず。カラフルな感情がのった、お金のコミュニケーション。私たちはそんな世界を目指しています。

最後に

結果的に、いつも話してるような話をしてしまいました笑。CAMPFIREメンバーからすると「またこの話かよ…」と言った感じかもしれません。10年前から一切変わっていない。でも、言い訳するようですが、私たちのようにこれまでなかった仕組みをロングタームで実現していこうとする時、いつまでもいつまでも、繰り返し繰り返し、思想や哲学、ビジョンやミッションを語り続けることこそが大事だと僕は考えています。思想がプロダクトをつくり、プロダクトが世界を変える。これまでも、これからも、そんな組織であり続けたい!

そして、そんな世界の実現を一緒に目指す仲間をガンガン募集しています!!

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ようやく書き終えた…。それではアドベントカレンダー2日目担当メンバー、引き続きよろしくお願いします!!!


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家入 一真
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